矯正治療についての質問で一番多いのは「いつから始めたら良いですか?」という質問です。開始時期は、それぞれの患者さんによって異なります。当院の治療例を紹介します。 | |||||||||||||||||||||||||
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≪上顎前突(上顎:片顎抜歯)≫ | |||||||||||||||||||||||||
≪Q&A≫ | |||||||||||||||||||||||||
Q:悪い歯並びをほおっておくとどうなりますか? A:次のような事の原因になる場合があります。 1.虫歯になり易い。 2.歯ぐきの病気(歯槽膿漏等)になり易い。 3.物が良く咬めない。 4.正しい発音がしにくい。 5.ひどい場合には顔が変形する(歪む)。 6.人前に出るのが嫌で引っ込み思案になり易い。 |
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Q:治療期間はどの位ですか? A:症例によって異なります。短い場合は3〜6ヶ月位、長い場合は5年以上に及ぶ場合も ありますが 、平均すれば2〜3年位でしょう。但し、装置装着後は月1回位の通院ですみます から、それほど負担にはなりません。 Q:具体的にはどの様な手順で治療が行われるのでしょうか? A:普通、次の様な手順で行われます。 受付→初診相談→精密検査→(1〜2週間)→治療及びコンサルテーション→(1〜2週間) 治療開始(装置の装着) 経過観察 (治療開始に早過ぎる場合)→動的治療期間(実際に歯を 動かす期間)(1か月毎の通院)→保定装置による保定(3〜6か月毎の通院)→予後の観察 (6〜12か月毎)→治療終了 装置装着には2〜3度の通院が必要で、場合によっては午前中全部を使う事もあります。 その後の調整は1ヶ月毎で時間もそれ程かかりません。(普通約30分、長い時で約1時間位 です。) 歯を動かし終わったら保定装置という装置を使って、歯が新しい場所になじむまで 1〜2年程保定します。 Q:治療は痛みを伴いますか? A:装置を調節した日から2〜3日は、歯が浮いた様になる事がありますが、これは自然になくなり ます。歯を削る事はほとんどありませんので、一般の歯科治療とは全く異なります。 Q:費用はどの位かかるのでしょう?保険はききますか? A:残念ながら普通の歯列矯正治療は保険の対象から外されています。しかし、唇顎口蓋裂に 起因した矯正治療のみは、保険がききます。歯列矯正治療の費用は症例によりかなり大きく 異なりますので精密検査の結果をみてお知らせする事になります。支払方法などについては 分割納入が可能な場合もありますので事前に担当医に良く相談して下さい。尚、歯列矯正の 治療費は大人でも診断書があれば税金の医療費控除の対象となります。 Q:年齢に制限はありますか?また、治療は何才頃始めたら良いのでしょうか? A:最近では、治療法の発達により大人でも良く治るようになりました。 歯列矯正治療に最適な時期は、症例によって早くから(4〜6才頃)治療した方が良い場合も ありますし、時期を遅らせて永久歯に完全に生え変わる前(10〜12才頃)に一気に治療した 方が効果的な場合もあります。 Q:歯列矯正治療の為、歯を抜くことがあると聞きましたが・・・・・・・・・? A:中には乱杭歯やとんでもない所に飛び出した異常な歯のように、むしろ抜いてしまった方が 良い場合もあります。最終的には精密検査をした上で抜歯が必要かどうかの診断を下す事に なります。 Q:矯正治療中、食事は普通の食事で良いのでしょうか? A:あまり食事に神経質になる必要はありませんが、粘着性の食べ物を食べたりすると装置が 壊れたり、装置に食物がくっついたりする事があります。 |
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矯正治療は、保険外の治療です。治療の内容、期間、費用など詳しいことは、当院に遠慮なく 御相談下さい。 |
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池上 富雄先生(熊本歯列矯正センター)作成 患者配布パンフレットを一部改変 | |||||||||||||||||||||||||