【歯の役割】 前歯の役目‥・物を咬み切る。奥歯を保護する。 奥歯の役目‥物を咬み砕く。すりつぶす。咬み合せの高さを維持し前歯を保護する。 |
正常な咬み合せは見た目や、力のバランスが良い状態を保てます。 【咬み合せは全身に影響】 ・頭痛‥・偏頭痛 ・鼻づまり、いびき‥・鼻の通りが悪くなる ・肩こり、腰痛 ・顔と姿勢のゆがみ ・顎関節症‥・あごを動かした時、音が鳴る、口が開きにくい、痛みなど。 これらの症状が出てくることがあります。 【不正咬合を矯正で治す】 詳しくは矯正のCONTENTを参照 叢生(乱ぐい歯)、上顎前突、下顎前突などの不正咬合を矯正で治します。 叢生 |
上顎前突 |
下顎前突 |
歯並びを治すことにより虫歯・歯周病だけでなく、全身のさまざまな症状を改善・予防します |
【歯ぎしり・くいしばり】 無意識に行われている歯ぎしり、くいしばりは歯にとって大変な脅威です。 ・歯が磨耗する 強い力によって歯は削れて平らになり、エナメル質に続いて象牙質もすり減ってしまい、虫歯にもなりやすくなります。また、本来の噛み合わせの位置が解らなくなり、噛み合わせの位置がずれやすくなります。 |
奥歯が全体的に磨り減っています。 |
・楔状欠損が出来る 強い力が歯にかかりつづけるとエナメル質に細かいヒビが入ります。そして力が集中してかかる歯の根元が楔状に欠けた状態に」なります。しみやすく、汚れが溜まり虫歯にもなりやすくなります。 |
歯の根元に楔状の欠損が見られます。 |
・歯槽骨が溶けて歯周炎の治療が進まない |
細菌による炎症がなくても、過剰な力がかかると歯槽骨がジワジワと失われてゆきます。 これに細菌も加わると歯周炎は悪化しやすくなってしまいます。 |
過剰な力がいつも加わって、歯根の先の歯槽骨が溶けています。 |
その隣には、副鼻腔を押し上げ、骨造りをした後にインプラント治療を行っていますが、 くいしばりの強いこの患者さんは、適正な管理、経過観察が必要です。 |
・かぶせものがくり返し壊れ、歯が割れる かぶせものがくり返しはずれたり壊れたりします。また強い力に耐えられず、歯が割れてしまうことがあります。 |
歯根が割れてしまった状態です。歯を抜く以外に方法はありません。その後、インプラント治療を行っています。 |
【フレアアウト】 奥歯が抜けたまま放置したり、歯周病になったりすることで前歯(特に上の前歯)が飛び出してきてすき間が開いてきます |
奥歯の噛み合わせを改善し、同時に歯周病の治療、矯正治療を行います |
【歯を失って放置すると】 歯が伸びたり、倒れたりして歯周病が起きやすくなり、咬み合せの面が乱れて行きます。 全体的な治療が必要になり、傾いた歯や伸びた歯も治療した上で歯の抜けた部位を治療することになります。 |
右下の歯のない部分にインプラント治療を希望されましたが、前処置として歯周病の治療、伸びている上の歯を低目にかぶせることで咬み合せの面を正しい状態にしてからインプラント治療を行います。 |
【咬合再構築】 歯を喪失し、「本来の咬み合わせ」が失われた方は「正しい咬み合わせの位置、高さ」をあらかじめ決定したうえで、 治療を行っていく必要があります。 長期にわたる良好な予後を保つためには、治療着手の段階から、正しい咬合を をふまえ、最終的なゴールを考慮した治療(トップダウントリートメント)が重要です。 |
上の歯は1本も無い方です。 |
正しい咬み合わせの位置、高さを決定するために、フェイスボウトランスファー、ゴシックアーチトレーシングを行い、 |
咬合平面板U、Vを用い、ゴールの咬合を決定します。 CTによるシミュレーション ボリュウム画像 |
GBR法による骨の増大を行いインプラント埋入 最終補綴物を装着します |
【食生活における3つのS】 いつまでも、食物を美味しく噛んで食べることが、その人のQOLの向上に不可欠です。 @咀嚼 ・・・ 良く噛むことで、胃や腸での消化・吸収を助ける。 また、咬むことでその刺激が脳へ伝わり、学習や記憶が向上することが、 文献的にも証明されており、また、認知症の予防にも繋がる。 A小食 ・・・ 糖尿病や高脂血症などの生活習慣病の予防に繋がる。 粗食 B菜食 ・・・ 消化管を綺麗にし、消化器の癌の予防にもつながる。 そして、菜食はもちろん全身の健康増進に繋がる。 【全身の健康は、歯の健康・食生活から!】 を理解してもらい、「自分の健康(口腔の健康も含め)は、自分で守る!」という意識を持って、食生活(間食を含めた)を規則正しいものにし、患者さん自身が、自分自身の口腔、そして全身の健康増進に努力していってもらうことが、歯科保健において重要であると考えています。 |